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OniGO通信

幅広い料理に使えるレタスは、使い勝手の良さから冷蔵庫に常備しているというご家庭も多いと思います。

しかし、レタスを冷蔵庫にそのまま入れていたら乾燥して鮮度が落ちてしまい、葉がしなびてしまった…そんな経験をされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

レタスは水分量が多いので、乾燥に気を付ける必要があります。

この記事ではレタスを長持ちさせる方法やレタスの種類に応じた保存方法についてご紹介します!

簡単な工夫をするだけで最長3週間も保存期間を伸ばす事ができますよ♪

目次


1.レタスを長期間保存するには?鮮度が良いものを選ぶのがベスト!


2. レタスの鮮度を保つ保存方法


基本編|レタスの冷蔵保存

1玉の場合【保存目安3~4日】

半玉の場合

4分の1玉の場合

 

応用編|レタスの冷蔵保存

芯に爪楊枝を刺して冷蔵保存【保存目安2~3週間】

芯に小麦粉を塗って保存【保存目安2~3週間】


番外編|レタスの鮮度を保つための便利グッズ

野菜フレッシュキーパー

鮮度保持袋


レタスの冷凍保存


3.レタスは種類ごとに保存方法を変えましょう!

サニーレタス・ロメインレタス【保存目安3~4日】

サラダ菜【保存目安3~4日】

サンチュ【保存目安2~3日】

土・根が付いているレタス【保存目安7日】


4.レタスを美味しく食べるコツ

レタスを手でちぎる

冷水につける・水気をしっかり切ることで食感アップ


5.食欲進む!おすすめレタスレシピ3選


6.まとめ

レタスを長期間保存するには?鮮度が良いものを選ぶのがベスト!



レタスを長持ちさせるには、新鮮なレタスを選ぶようにしましょう。

まずは、長持ちする鮮度が良いレタスの見分け方についてご紹介します。





レタスは鮮度によって保存期間が左右されることがあります。

そのため、レタスを購入する時は鮮度が良く、長持ちしそうなものを選びましょう。

まずは、鮮度が良いレタスを見分けるポイントについてご紹介します。

レタスの場合、切り口が10円大の大きさで、白色のものは鮮度が良い証拠です。

レタスの細胞に含まれるポリフェノールは空気に触れ、時間が経過すると切り口が赤く変色し、そのままにしておくと茶色く変色していきます。

これは褐変という現象で、食べても問題はありません。※1

しかし、変色したレタスは少し苦みや渋みを感じることもあるので、気になる場合は、変色している部分を取り除きましょう。


また、レタスの切り口の大きさは10円大の大きさがベスト。

切り口が大きすぎるものは、切り口の部分からレタスの水分が蒸発してしまい、みずみずしさが失われやすくなります。


レタスを選ぶときは、切り口の大きさや色もチェックしてみてくださいね。

また、葉の部分は、濃い色をしていてみずみずしくハリがあるものを選ぶようにしましょう。※2

葉が傷ついていたり、汚れが付着していたりすると、そこから傷んでしまい早期劣化に繋がりやすくなります。

冷蔵保存する前にチェックして、傷や汚れがある場合はあらかじめ取り除くようにしましょう。


※参照1/JA全農長野|レタスをしばらく冷蔵庫に保管していたら、切り口付近が赤くなったのですが、なぜですか?
※参照2/レタス|とれたて大百科|食や農を学ぶ|JAグループ

レタスの冷蔵保存方法




レタスの鮮度を保つ基本的な保存方法から、一風変わった応用編、便利グッズを使った番外編まで幅広くご紹介します。

少し工夫するだけで、レタスの保存期間を最長3週間にまで延ばす事ができるので、是非試してみてくださいね!

まずは、レタスの基本的な保存方法である冷蔵保存についてご紹介します。


基本編|レタスの冷蔵保存【保存目安3~4日】

 


レタスの基本的な冷蔵保存方法を、レタスの大きさごとに分けてご紹介します。
 

1玉の場合




レタス1玉を冷蔵保存する時は、ラップでぴったり包んで冷蔵庫に入れます。

この方法で鮮度を保てる期間の目安は3~4日程度です。
 
レタスは、りんごやアボカドといった特定の果物や野菜が出すエチレンガスの影響を受けやすい特徴があります。
 
エチレンガスとは、レタスに変色や早期劣化をもたらす、注意が必要な物質です。※3※4
 
そのため、レタスはラップでしっかり包んで、このガスの影響を受けないようにしましょう。



※参照3/J-Stage|青果物の流通・貯蔵における品質変化とエチレンとの関係
 ※参照4/野菜や果実をエチレンガスから守れ!ガス発生のデメリットと対策をご紹介 | コラム | セイコーエコロジア
 


半玉の場合







レタス半玉を保存する時は、湿らせたキッチンペーパーをレタスの断面にかぶせて、ラップでぴったり包みましょう。
 
包丁で切ったレタスは、切っていないレタスと比べると劣化が早い傾向にあります。
 
その理由は、レタスは金属や鋼に弱い性質があるからです。
 
レタスを包丁で切ると金属とレタスに含まれているポリフェノールが科学反応を起こして切った部分が酸化し、赤く変色していきます。※5
 
酸化による変色を防ぐには、できる限り空気に触れないようラップでしっかりと包みましょう。


※参照5/レタスはなぜ包丁NG? - ウェザーニュース



4分の1玉の場合








レタス4分の1玉の冷蔵保存方法は半玉のときと同じ手順です。
 
4分の1玉の場合、断面が2か所あるので、どちらの断面にも湿らせたキッチンペーパーをしっかりかぶせてください。
 
前述のとおり、切った断面は空気に触れると酸化が早まり変色しやすくなるので、ラップでしっかりと包んでくださいね。
 

【応用編】レタスの冷蔵保存



ここからは、応用編として、レタスの保存期間を最長3週間延ばす保存方法を4点ご紹介します!

①芯に爪楊枝を刺して冷蔵保存








まず初めにご紹介するのは、レタスの芯に爪楊枝を3~4本程度刺す方法です。
 
これだけで保存期間が最長3週間も長持ちします。
 
レタスの鮮度を長期間保つには、まず生長を止めましょう。
 
レタスは収穫後も、葉や茎などの可食部から芯の上部にある生長点へ向かって栄養や水分が流れていて、そのままにしておくと葉や茎の水分がどんどん減ってしまいます。※6
 
そこで、爪楊枝を刺す事で生長点が破壊され、レタスの生長を止めることができるのです。※7
 
生長が止まったレタスは長期間鮮度を保ちやすくなり、鮮度の良いレタスで行った場合は最長3週間日持ちします。
 
爪楊枝は刺しすぎるとかえってレタスが劣化しやすくなるので、3~4本に留めましょう。
 
ここで一つ注意したい点として、レタスの芯をくり抜いてしまうと、くり抜いた部分から酸化が始まり変色や劣化に繋がるのであまりおすすめしません。

※参照6/東京大学お墨付きの裏ワザ! レタスのお尻につまようじ「ブスッ」で鮮度長持ち...一体ナゼ?_ J-CAST テレビウォッチ【全文表示】
※参照7/レタス保存方法を追求!芯に爪楊枝をさすと鮮度が保てるってホント? | 食オタ|食の資格者のためのコミュニティ


 ②芯に小麦粉を塗って冷蔵保存








爪楊枝と同様におすすめしたいのは、レタスの芯に小麦粉を塗る方法です。
 
芯に塗った小麦粉が蓋になり、水分が抜けるのを防いでくれるのでレタスが長持ちします。
 
小麦粉を付けたらラップでぴったり包み冷蔵保存しましょう。
 
レタスの状態にもよりますが、鮮度の良いレタスを使用した場合、最長3週間冷蔵保存することができます。


番外編|レタスの鮮度を保つための便利グッズ







ここまでレタスの鮮度を長持ちさせる実践テクニックについてお伝えしましたが、ここからは鮮度を長持ちさせる便利グッズについてご紹介します。
 
どちらも簡単に使用できるので、家事の時短や負担を減らしたい方にもおすすめです。
 

 

野菜フレッシュキーパー








野菜フレッシュキーパーは爪楊枝と同様にレタスの生長点を破壊し、生長を止めることができます。※8
 
使い方は、リングの部分を手で持ち、針をレタスの芯に合わせ奥までぐっと刺し込みます。
 
爪楊枝に比べると少ない力で刺し込むことができるので、力に自信のない方でも簡単に使うことができますよ。
 
また、プラスチックで出来ているので繰り返し使えるところも嬉しいポイント。
 
野菜フレッシュキーパーはレタスだけでなく、キャベツや白菜、ブロッコリーなど芯がある野菜にも使用でき、使い回しができるのでとても便利です。



※参照8/【100均】「野菜フレッシュキーパー」は効果あり? _ ハルメク暮らし

鮮度保持袋







前述の通り、レタスはエチレンガスの影響を受けると、変色や早期劣化に繋がりやすくなる特徴があります。
 
そんなレタスにおすすめなのが、鮮度保持袋です。
 
鮮度保持袋は野菜や果物から生成・放出されるエチレンガスによる熟れすぎや劣化を防ぐことができます。
 
それだけでなく、鮮度保持袋には湿度を適度に保つ効果があるゼオライトが含まれていて、野菜を袋の中にいれるだけで鮮度が保たれ長持ちするという優れもの。※9
 
使い方は、野菜を袋の中に入れて縛るだけです。湿らせたキッチンペーパーでレタスを包むとみずみずしさを保つこともできてより効果的です。
 
野菜フレッシュキーパー、鮮度保持袋は、ホームセンターや100円ショップなどで販売されているので、よろしければチェックしてみてくださいね。



※参照9/野菜を少しでも長持ちさせたい!【セリア&ダイソー】鮮度保持袋が優秀です。 _ LEE


レタスの冷凍保存








レタスは冷凍保存も可能です。
 
しかし、レタスを冷凍するときに注意したい点が2つあります。
 
1つ目は、レタスを食品保存袋に入れる時に空気をしっかり抜くことです。
 
袋に空気が入ったまま冷凍するとレタスが冷凍焼けを起こし、味が落ちてしまいます。
 
2つ目は、レタスは自然解凍するとレタスの水分が出て食感が悪くなります。
 
また、レタスを料理した状態での冷凍もおすすめしません。※10
 
解凍するときに葉から水分が出てしまい、食感や味が落ちてしまうからです。
 
そのため、冷凍保存したレタスは凍ったままスープや炒め物に使うのがおすすめです。
 
冷凍レタスも美味しく上手に活用しましょう♪


※参照10/効率よく栄養をとる食べ方&保存のコツ辞典|株式会社ナツメ社|2020年11月5日|監修:吉田企世子、発行者:田村正隆|P41



レタスは種類ごとに保存方法を変えましょう!


レタスは種類ごとに適した冷蔵保存方法があります。

最も一般的である結球型のレタスは先ほど紹介したとおり、ラップやポリ袋に入れて保存する方法が適しています。

一方、

・葉レタスの一種であるサニーレタス
・立ちレタスのロメインレタス
・1枚1枚バラで売られているサンチュ



などは、他の方法で保存する必要があります。

ここからはレタスの種類ごとに適した保存方法について解説していきます。


サニーレタス・ロメインレタス【保存目安3~4日】









まずは、葉レタスに分類されるサニーレタスやグリーンリーフ、立ちレタスに分類されるロメインレタスの保存方法をご紹介!

これらの種類は、食品用保存袋に入れて、葉を上に芯を下にして立てて保存します。※11※12※13

立てて保存することによって葉が広がり通気性がよくなるので鮮度を保ちやすくなります。

横に寝かせて保存すると葉同士が重なり合い傷みやすくなるので注意してください。

ホームセンターや100円ショップなどで、野菜を立てて保存できる専用の容器が販売されている事もあるのでよろしければ参考にしてくださいね♪


※参照11/【野菜のプロ監修】「サニーレタス」の保存方法は?正しい方法を知りおいしく使い切ろう! _ サンキュ!
※参照12/ロメインレタスとは? 保存方法も教えて! - シルシ
※参照13/ロメインレタスの選び方・保存方法 _ 素材の基本 _ とっておきレシピ _ キユーピー


サラダ菜【保存目安3~4日】









サラダ菜は柔らかく肉厚な葉が特徴のレタスで、水分を多く含んでおり乾燥しやすいというデメリットも。

そのため、冷蔵保存するときは湿らせたキッチンペーパーで全体を包み、ポリ袋に入れて葉を上に芯を下にして立てて保存します。※14

水洗いしてから冷蔵保存すると葉が傷みやすくなるので、使う直前に使う分だけ水洗いしてください。

サラダ菜は長期保存にはあまり向いていない野菜なので、購入したら3~4日くらいで消費するようにしましょう。


※参照14/サラダ菜とは? 選び方や保存方法、レシピを紹介! – grape [グレイプ]
https://grapee.jp/1601017
 



サンチュ【保存目安2~3日】








サンチュを冷蔵保存するときは1枚ずつ丁寧に水洗いし、水気をよくふき取ります。

その後、タッパーに湿らせたキッチンペーパーを敷き詰め、サンチュを入れて蓋をします。※15

サンチュは株ごと売られているレタスに比べると日持ちが短い傾向にあり、保存期間の目安は2~3日程度です。

玉レタスは内部の葉が外部の葉によって保護されているため、乾燥や物理的ダメージを受けにくい構造をしています。

それに比べると、サンチュの葉は薄く、1枚1枚切り離された状態で売られている事が多いため、乾燥や物理的なダメージを受けやすくなります。

サンチュは日が経つにつれて、だんだんと水分が抜け出し、苦みが強くなってくるのでなるべく早めに消費してくださいね。


※参照15/サンチュの保存方法 - 顔が見える食品。



土・根が付いているレタス【保存目安7日】








最近、スーパーなどで根・土付きのレタスをよく目にすることはありませんか?

根・土付きのレタスは畑で育っている状態と変わらないので冷蔵保存をする必要がありません。

そのため、いつでも摘み立ての新鮮な状態で食べられるという今までの常識を覆す新しいレタスです。

根・土付きのレタスの保存方法は、コップに根・土部分の3分の1~2分の1程度の水を入れて常温で保存します。

保存期間の目安は7日程度です。

室温25℃以下の涼しい場所で保管し、鮮度を保つためにコップの水は毎日取り換えるようにしてください。

直射日光を長時間当ててしまうと葉焼けしてしまうので、日光に当てる場合は朝1時間、夕方1時間程度にしましょう。※16


※参照16/よくあるお問合せ _ 舞台ファーム




レタスを美味しく食べるコツ




レタスを美味しく食べるにはちょっとしたコツがあります。

取り入れるだけでドレッシングが絡みやすくなったり、食感がアップしたりするので是非お試しください♪

今回は玉レタスを使って紹介していますが、サニーレタスやロメインレタスでも同様の方法で美味しく仕上がりますよ。



レタスを手でちぎる








前述の通り、レタスは包丁で切ると切った部分から変色し、劣化が早まります。

手でちぎることで、レタス内の繊維の破壊を最小限に抑えることができるので変色しにくくなります。※17

そのため、レタスは千切りする時以外は、手でちぎるようにしましょう。

ドレッシングや調味料がよく絡み、より美味しく仕上がりますよ。


※参照17/全国農業協同組合連合会 長野県本部|レタスは手でちぎって食べたほうが良いと聞きますが、なぜですか? 


冷水につける・水気をしっかり切ることで食感アップ








水を張ったボウルに氷を入れて、ちぎったレタスを5~10分程冷水につけておきます。

冷水につけた後は水気をしっかり切りましょう。

そうすることで、みずみずしくパリッとした食感になります。※18

とても簡単なので是非お試しください。



※参照18/レタスサラダの基本 _ 基本の食材をまるごとたのしむサラダ _ キユーピー




食欲進む!おすすめレタスレシピ3選



【アスリート飯】油を使わない!卵のマヨネーズ炒め



【鬼速レシピ】朝食にも♪シャキッとマヨ味のソーセージレタス炒め


 
【鬼速レシピ】パッと簡単!シャキッと食感が◎レタスチャーハン



まとめ



この記事では、レタスの基本的な冷蔵保存方法から、最長3週間長持ちさせるテクニックについてご紹介しました。

ちょっとした工夫をするだけで保存期間が劇的に長くなります。

また、レタスは種類に応じて保存方法を変えると美味しさが長持ちするので、是非試してみてくださいね。