新生児のときから行う保湿ケア。
乳児湿疹などが出たり、かぶれや乾燥など、子どもの肌はとってもデリケート。
つるつるピカピカのお肌を保つためには保湿が欠かせませんが、一体いつまで保湿し続ければいいのでしょうか?
そもそも保湿は必要?
子どものお肌トラブルで小児科や皮膚科に行くと、必ずと言っていいほど保湿剤が処方されますよね。
それだけ保湿が大事ということなのですが、とくに歩き始めないうちは家で過ごす時間も長く、外的な刺激もあまり考えられないため、毎日保湿って必要なの?肌を甘やかしすぎていない?と心配になる方もいるのではないでしょうか。
なんと、赤ちゃんの肌の表皮の厚みは、大人の約半分しかなく、バリア機能も未熟なため、実はとっても乾燥しやすいのです。
そのため、毎日の保湿で守ってあげる必要があるんです。
いつまで保湿すればいい?
いつまで、という明確な決まりはありませんが、乳児のうちはもちろん、歩き出すようになってきて外遊びの時間なども増えると、季節の変わり目や環境によって乾燥することもあるため、引き続き保湿が必要です。
小学生くらいになると身の回りのことは一通り自分でできるようになるため、自分自身で保湿ケアができるように教えるといいでしょう。
乾燥肌でなければ、毎日必ず塗らなくても、たくさん紫外線に当たった日や寒くて乾燥した日などに塗る、といったように決めてもいいですね。
保湿剤は市販のものでもいい?
色々な成分の保湿剤が各メーカーから出ていますが、子どものデリケートな肌にはやはり処方薬のほうがいいのかと迷ってしまいますね。
基本的にはお肌トラブルがなければ、市販のものでも問題ありません。
よく保湿剤として処方されるのが「ヒルドイド」などのヘパリン類似物質ですが、これは血流を促進する効果もあるので、切り傷や炎症などがあるところに塗るのは避けたほうがいいかもしれません。
市販のものを選ぶ際には、無添加・低刺激の製品を選ぶことや、アレルギーテスト済みなどの記載があるものを選ぶようにしましょう。
⚫︎新しい味への戸惑い
離乳食で限られた食材と味しか経験していない子どもは、多くの新しい食べ物に対して戸惑いを感じることが多いです。
だんだん慣れるにつれ食べられるようになるのですが、初めて見たものを口にすることに対し抵抗感が生まれるようです。
⚫︎「食べる」ハードルの高さ
離乳食の時は食べさせてもらっていたり、柔らかめの食材などを食べることが多かったのに対し、完了食〜大人と同じものになると、食材のサイズが大きくなったり固くなったりして、食べることが難しいと感じ始めます。
また、スプーンやフォークからお箸に移行することもさらに食べることへのハードルを上げることに。
保湿の際の注意点は?
赤ちゃんのデリケートなお肌を守るために保湿が大事であることがわかったところで、塗る時に気をつけるべき点も知っておきましょう。
⚫︎適量を守って塗る
厚く塗りすぎると逆に肌に負担となったり、ベタベタして不快感につながる可能性もあるので、適量を守って塗りましょう。
⚫︎すぐに保湿!
お風呂上がりは皮膚が水分を多く含んでいますが、上がった瞬間からどんどん乾燥していきます。
そのため、お風呂上がりは5分以内に保湿することを意識しましょう。
⚫︎お肌に優しいものを
乾燥肌やアトピー肌でなければ、処方薬にこだわらず、市販の保湿剤を使っても問題ありません。
その際は、赤ちゃんの肌に合うか、添加物は少ないか、などを確認してから全身に塗るようにしたいですね。
⚫︎剤形もいろいろ
大きくなってくると、お風呂上がりにじっとしていられなかったり、わーっと動き回ってしまうこともありますね。
そんなときは硬めのテクスチャーのものではなく、サッと全身に塗れる泡タイプやミストタイプなどを試してみましょう。
処方薬の場合も医師にその旨を伝えれば、塗りやすいものを提案してくれるはず。
適切なケアで肌トラブルを防ごう
子どものお風呂上がりの保湿は、年齢だけでなく、個々の皮膚の状態や季節、生活環境にも左右されます。
重要なのは、その子どもが必要としているケアをしっかりと行い、皮膚トラブルを未然に防ぐこと。
しっかりとした保湿ケアは、子どもが心地よく、健やかに成長するための一環とも言えるでしょう。
小さいうちは大人が、大きくなってきたら自分で、適切な保湿ケアを続けていけるといいですね。
この記事をシェアする